2025/03/05 現在、β版 オプション機能として提供している「スキャン機能」についてご紹介します。
本機能を活用することで、従業員のMicrosoft 365のメールボックスから危険なメールを検索・完全削除 することが可能になります。
概要
本機能はMicrosoft 365と連携し、特定条件でのメールの取得及び完全削除 が実行できます。
管理者は、フィッシングメールやマルウェアを含む危険なメールを特定し、組織内のメールボックスから削除することが可能になります。
できること
- スキャン条件を作成し、該当するメールを検索
- 検索可能な条件
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件名(Subject):指定したキーワードを含むメール
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送信者(Sender):特定の送信者アドレスからのメール
- 宛先(Recipients):指定された宛先に送信されたメール
- 本文(Body):メール本文内のキーワード検索(HTMLメールも含む)
- 受信日時(Received DateTime):指定した期間内に受信したメール
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- 検索可能な条件
- 取得したメールをメールボックスから完全削除
- スキャン機能を利用できるユーザーの権限管理
利用可能な環境
本機能は Microsoft Graph API を利用しており、以下の環境でのみご利用いただけます。
必須要件
- Microsoft 365(Exchange Online) を利用している企業
- Microsoft Graph API を利用できる環境(APIアクセスが制限されているテナントでは使用不可)
- Entra ID に登録されているテナント ID を持つ企業
- Microsoft Exchange Online に紐づいたユーザーのメールボックス を持っている
利用できないケース
- オンプレミスの Exchange Server 環境
- Microsoft 365 の Exchange Online を利用していないテナント
- Graph API へのアクセスが制限されている環境
- 共有メールボックスやグループメールボックスのメール
取得可能なメール
スキャン機能では、Microsoft 365 の各ユーザーのメールボックス から該当メールを取得します。
本機能で取得可能なメールは Microsoft Exchange Online に紐づいた各ユーザーの個人メールボックス上のメール です。
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取得可能
- 個人ユーザーの Microsoft 365 メールボックス に存在するメール
- 受信済みメール
- 取得不可
- Exchange Online ライセンスが割り当てられていないユーザーのメール
- 「Microsoft 365 Business Standard」などの Exchange Online ライセンスを含んでいるライセンスをユーザーに割り当てる必要があります。
- ユーザーが削除または無効化されているメールボックス
- オンプレミスExchange にホストされているメールボックス
- Exchange Online ライセンスが割り当てられていないユーザーのメール
- 取得できない可能性があるもの
- 共有メールボックス
- グループメールボックス
- 削除済みアイテムフォルダ内のメール
利用マニュアル
詳細な設定手順や操作方法については、以下のマニュアルをご参照ください。
スキャン機能マニュアル
スキャン機能(β)の利用をご希望の場合
当機能の利用のご相談・ご依頼に関しましては、リクエスト(お問い合わせ)フォームよりお問い合わせをお願いいたします。