「フィッシング報告」機能のOutlookアドインについて、Microsoft社が公開した下記の仕様変更「レガシートークンの廃止」による影響で、ご利用中のOutlookアドイン(以後、「Outlookアドイン 通常版」と表現)が 2025/02/17(月)以降、利用できなくなります。
2025/2/17(月)までにGraph版アドインの展開が難しい場合には、レガシートークンを再有効化することで、「Outlookアドイン 通常版」を2025年6月までご利用いただくことが可能となります。
以下に設定内容をご案内いたします。
なお、本手順はMicrosoft社より提供されておりますレガシ Exchange Online トークンのオンとオフを切り替えるをもとに作成しております。手順の詳細・お問い合わせにつきましてはMicrosoft社までご確認をお願いいたします。
※本手順の実行を行うには、Microsoft 365管理者の権限が必要です
1.Exchange Online PowerShellに接続する
1.PowerShellを管理者として実行します。
2.以下のコマンドレットを実行します。
Import-Module ExchangeOnlineManagement
3.以下のコマンドレットを実行します。
Connect-ExchangeOnline
2.レガシーExchange Onlineトークンの状態を確認する
以下のコマンドレットを実行することで、レガシーExchange Online トークンの状態を取得することができます。
Get-AuthenticationPolicy -AllowLegacyExchangeTokens
コマンドレットを実行すると以下のようなレスポンスが発生します。
PS C:\> Get-AuthenticationPolicy -AllowLegacyExchangeTokens
AllowLegacyExchangeTokens: False
Allowed: []
Blocked: []
PS C:\>
※AllowLegacyExchangeTokens
がTrueかFalseで返します。無効化されている場合にはFalseになります。
3.レガシーExchange Onlineトークンを有効化する
以下のコマンドレットを実行することで、無効化されたレガシーExchange Online トークンを有効化することができます。
Set-AuthenticationPolicy –AllowLegacyExchangeTokens -Identity "LegacyExchangeTokens"
※従来のトークン(レガシーExchange Online トークン)が有効化されてからすべてのユーザーに適用されるまでに最大24時間かかる場合があります。
Graph版アドインの展開について
6月以降、継続的にフィッシング報告機能をご利用いただく場合には、Graph版Outlookアドインの展開が必要となります。Graph版Outlookアドインの設定手順につきましては以下を参照してください。
フィッシング報告 / Microsoft 365 管理センターから Graph Outlook アドインのインストールをする
※Graph版Outlookアドインの展開は、Microsoft 365管理者のみが実行可能です。設定の手順で管理者によるアプリケーションの承認が必要となります。