本記事は、「標的型攻撃メール訓練」機能における、送信元IPアドレスを固定IPで利用する場合の説明・注意事項です。
前提事項
※ 本機能は、個別にお問い合わせ・リクエストいただいた後、開放している機能です。機能特性をご理解いただけた場合のみご利用いただけます。
※ 本記事にある固定IPは、「標的型攻撃メール訓練」機能の訓練メールの配信にのみ適用される機能です。「標的型攻撃メール訓練」機能のネタバラシメールの配信、及び「自動トレーニング」機能での配信には該当しません。
固定IPの利用が必要となるケース
訓練メールの配信に使用している Amazon SES の共用IPアドレス(12 CIDR)だと、フィルタリング設定が行えない環境をご利用のお客様
例)Microsoft365 をご利用されていると、フィルタリング設定で登録できるIPアドレスの数が10までのため、すべてのIPアドレスが登録できない
固定IP利用時の注意事項
固定IPからの配信は、下記のデメリットもございます。
ご認識・ご理解いただいた上でご利用ください。
- 固定IPはブラックリストに登録されるおそれがあり、その解除には時間を要します。そのため、解除されるまでの間、ご利用のメールサービスがIPフィルタリング設定を行なっていても、ブラックリストの参照結果が優先される場合、訓練メールが届かないリスクがあります。
- 利用するIPアドレスが限定されるため、1つのIPアドレスに対する単位時間あたりの配信数が増加し、スロットリングが発生しやすくなります。スロットリングに対してセキュリオでは配信を制御できないため、発生するとメール到達が大幅に遅延する可能性があります。
固定IPアドレス
訓練メールの配信で使用している送信元の固定IPアドレスは、下記の通りです。
2025/03/05 より追加
76.223.182.82
76.223.182.83
今後使用できる固定IPに変更がある場合は、本記事にてお知らせいたします。
固定IPから配信するための設定方法
機能開放後、下記の手順で設定を行うことで、通常の訓練、定期訓練、配信テストのすべてにおいて、訓練メールを固定IPから配信することができます。
設定方法
- セキュリオにログインし、「標的型攻撃メール訓練」の機能に遷移
- 「標的型攻撃メール訓練」機能内の「設定」画面に遷移
- 編集ボタンをクリックし、「配信時に利用するIPアドレス」を「固定IP」で選択し、更新
以上で設定は完了です。
この状態で訓練メールの配信を行うと、固定IPから配信が行われます。
参考 - 設定手順3:「標的型攻撃メール訓練」機能内の「設定」画面
※ この画面は、機能を開放したお客様のみアクセス可能になります
初期設定・設定の変更を行った場合
配信前の訓練が既に作成されている状態で「配信時に利用するIPアドレス」の設定を初めて行った場合、または設定内容を変更した場合について、
(1)初回配信時 と (2)訓練設定更新時 に最新の設定内容が訓練に反映されます。
お問い合わせについて
本ご案内に関してご不明な点がございましたら、リクエスト(お問い合わせ)フォームよりお問い合わせをお願いいたします。
それでは、今後とも セキュリオ をよろしくお願いいたします。